ES-05積算

法定福利費計算(内訳明示)

次はこんな計算どうですか?

この計算と合わせて使われることが多いツールです

解説

法定福利費とは、従業員を雇う事業主が法律に基づき負担する社会保険料・労働保険料(健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険・労災保険・子ども子育て拠出金の事業主負担分)を指します。 建設業では、技能労働者の処遇改善と社会保険未加入対策のため、見積書や工事費内訳書に法定福利費を内訳明示することが求められています。 2025年12月施行の建設業法・入契法改正では、工事費内訳書に「法定福利費の事業主負担額・建退共制度の掛金・安全衛生経費」を記載する取り扱いが整理されました。 本ツールは、労務費(賃金総額)を起点に令和8年度料率でこれら3項目をまとめて算定し、内訳明示の下ごしらえを支援します。 共通仮設費・現場管理費・一般管理費等の率は 諸経費率計算、算定結果を見積書へ落とし込むなら 工事見積書 作成(諸経費自動計算) を併せてご利用ください。

計算式と令和8年度の料率

社会保険の法定福利費は、賃金総額(労務費)に各保険の料率を掛けて求めます。 健康保険・介護保険・厚生年金は労使折半のため事業主負担は全体率の1/2、 雇用保険(建設)・労災保険・子ども子育て拠出金の事業主負担は下表のとおりです。

法定福利費(事業主負担)= 賃金総額 × 事業主負担率の合計
保険全体率事業主負担
健康保険都道府県別(平均9.90%)1/2(労使折半)
介護保険1.62%1/2(40〜64歳)
子ども・子育て支援金0.23%1/2(令和8年4月新設)
厚生年金18.3%1/2 = 9.15%
雇用保険(建設)16.5/100010.5/1000
労災保険事業種別(建築9.5/1000 等)全額事業主
子ども・子育て拠出金3.6/1000全額事業主

健康保険料率は協会けんぽの令和8年度・都道府県別料率(全国平均9.90%、最高 佐賀10.55%〜最低 新潟9.21%)。 本ツールでは都道府県を選ぶと自動で適用します。都道府県別・建設業種別の料率を一覧で引くなら 法定福利費率早見表 が便利です。

建退共掛金と安全衛生経費

建退共(建設業退職金共済)掛金は、現場で働く技能労働者の退職金を業界共通で積み立てる制度で、 延べ就労日数(人日)に証紙日額を掛けて算定します。加入率が100%未満の場合は掛金にその割合を乗じます。

建退共掛金 = 延べ人工 × 証紙日額(現行320円)× 加入率

安全衛生経費は、墜落防止設備・保護具・KY活動・健康管理など現場の安全衛生対策にかかる費用です。 積み上げで算定するか、業種別の代表率(例: とび工事10.23%、機械土工8.9% など)を対象額に乗じて求めます。 法定福利費のように料率が全国一律で定まっていないため、本ツールでは率と対象額を入力する方式にしています。

安全衛生経費 = 対象額(工事費 or 労務費)× 率

注意事項

本ツールは内訳明示の下ごしらえ用です
  • 料率は令和8年度の値です。保険料率は毎年度改定されるため、年度をまたぐ場合は最新値をご確認ください
  • 健康保険料率は都道府県で異なります(協会けんぽ)。健保組合加入の場合は組合の料率を別途ご確認ください
  • 介護保険は40〜64歳の第2号被保険者が対象です。本ツールは概算のため賃金総額に一律で乗じています
  • 安全衛生経費は積み上げ方式が原則の場合もあります。発注者・元請の指定様式に従ってください

複数業者の見積を並べて法定福利費や諸経費の差を確認したい場合は 見積比較表作成 と本ツールを併用してください。

よくある質問