生コン数量・アジテータ車台数計算(打設量・発注量・生コン車の台数)
生コンの打設体積とロス率から発注量・アジテータ車(生コン車)の台数・所要打設時間を算出。積載量4.0/4.5/3.0m³の選択と最終便の端数、JIS A 5308の運搬時間・コンクリート標準示方書の打込み時間限度チェックに対応した土木積算基準準拠の簡易版。
次はこんな計算どうですか?
この計算と合わせて使われることが多いツールです
解説
生コンクリートの打設では、設計上の体積そのままを発注すると型枠の誤差・打継ぎ・ポンプ内の残量などで足りなくなります。 そこで正味の打設体積にロス率(割増)を見込んだ量を発注し、 それをアジテータ車(生コン車)の積載量で割って手配台数を決めます。 本ツールは打設体積とロス率から発注量・台数・最終便の端数・所要打設時間をまとめて算出します。
体積そのものの拾い出し(基礎・柱・梁・壁・スラブの寸法から体積と型枠面積を出す作業)はコンクリート・型枠数量概算が担当します。そこで求めた正味体積を本ツールに入れると、「拾い出し → 発注・車両手配」が一連の流れになります。 あわせて配筋の鉄筋数量計算も押さえておくと、躯体工事の数量を一通り揃えられます。
発注量とロス率
発注量は正味打設体積にロス率を掛けて求めます。ロス率は構造物の種類で目安が異なり、 土木の積算基準では無筋構造物が大きめ、鉄筋構造物が小さめに設定されています。実務では迷ったら割増 1.06(6%)程度がよく使われます。
(生コンは 0.25m³ または 0.5m³ 単位へ切り上げて発注)
| 区分 | ロス率の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 鉄筋構造物 | +3% | 柱・梁・スラブ等の一般的な RC |
| 小型構造物 | +6% | 側溝・base・小規模基礎など |
| 無筋構造物 | +7% | 均しコン・捨てコン等 |
値は土木施工パッケージ型積算基準の代表値です。現場条件・発注者基準により異なるため、設計図書・積算基準の値を優先してください。
アジテータ車の積載量と台数
アジテータ車(トラックアジテータ、生コン車、ミキサー車)1台の積載量は4.0m³ が主流(10t車)で、 大型車(11t)は 4.5〜5.0m³、中型車は 3.0m³ 前後、狭小地の小型車(2〜4t)では 約1〜1.6m³ と幅があります。台数は発注量を積載量で割り、端数は切り上げます。
最終便の量 = 発注量 −(台数 − 1)× 積載量
| 積載量 | 区分・用途 |
|---|---|
| 4.5〜5.0 m³ | 大型車(11t)・最大クラス |
| 4.0 m³ | 大型車(10t)・現在の主流 |
| 3.0 m³ | 中型車(7〜8t) |
| 2.0 m³ | 中小型車(5〜6t 前後) |
| 約1〜1.6 m³ | 小型車(2〜4t・狭小地/進入制限。任意入力で調整) |
最終便の量が極端に少ないと、生コン工場での練り・運搬の効率が落ちます。端数を確認して、丸め単位や発注量を微調整するのが実務のコツです。 掘削・残土運搬のダンプ台数を同時に検討する場合は土量計算・ダンプ台数算出も同じ考え方(総量 ÷ 積載量の切り上げ)で計算できます。
打設時間・運搬時間の限度
生コンは時間との勝負です。練り混ぜてから時間が経つと硬化が進み、施工性と品質が低下します。運搬時間と打込み時間には規格上の限度があります。
| 区分 | 限度 | 根拠 |
|---|---|---|
| 運搬時間(練混ぜ〜荷卸し) | 90分 | JIS A 5308(原則1.5時間以内) |
| 打込み終了(外気温25℃以下) | 120分 | コンクリート標準示方書 |
| 打込み終了(外気温25℃超) | 90分 | コンクリート標準示方書 |
打込み終了までの時間限度は建築の JASS5 にも同じ値がありますが、境界の切り方が異なります(JASS5=25℃未満/以上、コンクリート標準示方書=25℃以下/超)。本ツールは土木の区分(25℃以下/超)で判定します。
所要打設時間は発注量を打設速度(m³/h)で割って求めます。ポンプ車の実効打設速度は締固めや配管移動を含めると 20〜40m³/h 程度が目安です。 1台を打ち終える時間(配車間隔 = 積載量 ÷ 打設速度)を目安に、生コン工場と配車ペースを打ち合わせると、現場での待機や打継ぎの発生を抑えられます。
積載量はプラント・車両で幅があるため発注前に必ず確認してください。運搬時間は距離・渋滞・現場待機で変動します。夏場(25℃超)は打込み限度が90分に短くなるため、遠方プラントや大量打設では分割・増車・遅延剤などの対策を検討します。