CV-07土木・建設

生コン数量・アジテータ車台数計算(打設量・発注量・生コン車の台数)

次はこんな計算どうですか?

この計算と合わせて使われることが多いツールです

解説

生コンクリートの打設では、設計上の体積そのままを発注すると型枠の誤差・打継ぎ・ポンプ内の残量などで足りなくなります。 そこで正味の打設体積にロス率(割増)を見込んだ量を発注し、 それをアジテータ車(生コン車)の積載量で割って手配台数を決めます。 本ツールは打設体積とロス率から発注量・台数・最終便の端数・所要打設時間をまとめて算出します。

体積そのものの拾い出し(基礎・柱・梁・壁・スラブの寸法から体積と型枠面積を出す作業)はコンクリート・型枠数量概算が担当します。そこで求めた正味体積を本ツールに入れると、「拾い出し → 発注・車両手配」が一連の流れになります。 あわせて配筋の鉄筋数量計算も押さえておくと、躯体工事の数量を一通り揃えられます。

発注量とロス率

発注量は正味打設体積にロス率を掛けて求めます。ロス率は構造物の種類で目安が異なり、 土木の積算基準では無筋構造物が大きめ、鉄筋構造物が小さめに設定されています。実務では迷ったら割増 1.06(6%)程度がよく使われます。

発注量 = 正味打設体積 ×(1 + ロス率 / 100)
(生コンは 0.25m³ または 0.5m³ 単位へ切り上げて発注)
区分ロス率の目安備考
鉄筋構造物+3%柱・梁・スラブ等の一般的な RC
小型構造物+6%側溝・base・小規模基礎など
無筋構造物+7%均しコン・捨てコン等

値は土木施工パッケージ型積算基準の代表値です。現場条件・発注者基準により異なるため、設計図書・積算基準の値を優先してください。

アジテータ車の積載量と台数

アジテータ車(トラックアジテータ、生コン車、ミキサー車)1台の積載量は4.0m³ が主流(10t車)で、 大型車(11t)は 4.5〜5.0m³、中型車は 3.0m³ 前後、狭小地の小型車(2〜4t)では 約1〜1.6m³ と幅があります。台数は発注量を積載量で割り、端数は切り上げます。

台数 = 発注量 ÷ 積載量(切り上げ)
最終便の量 = 発注量 −(台数 − 1)× 積載量
積載量区分・用途
4.5〜5.0 m³大型車(11t)・最大クラス
4.0 m³大型車(10t)・現在の主流
3.0 m³中型車(7〜8t)
2.0 m³中小型車(5〜6t 前後)
約1〜1.6 m³小型車(2〜4t・狭小地/進入制限。任意入力で調整)

最終便の量が極端に少ないと、生コン工場での練り・運搬の効率が落ちます。端数を確認して、丸め単位や発注量を微調整するのが実務のコツです。 掘削・残土運搬のダンプ台数を同時に検討する場合は土量計算・ダンプ台数算出も同じ考え方(総量 ÷ 積載量の切り上げ)で計算できます。

打設時間・運搬時間の限度

生コンは時間との勝負です。練り混ぜてから時間が経つと硬化が進み、施工性と品質が低下します。運搬時間と打込み時間には規格上の限度があります。

区分限度根拠
運搬時間(練混ぜ〜荷卸し)90分JIS A 5308(原則1.5時間以内)
打込み終了(外気温25℃以下)120分コンクリート標準示方書
打込み終了(外気温25℃超)90分コンクリート標準示方書

打込み終了までの時間限度は建築の JASS5 にも同じ値がありますが、境界の切り方が異なります(JASS5=25℃未満/以上、コンクリート標準示方書=25℃以下/超)。本ツールは土木の区分(25℃以下/超)で判定します。

所要打設時間は発注量を打設速度(m³/h)で割って求めます。ポンプ車の実効打設速度は締固めや配管移動を含めると 20〜40m³/h 程度が目安です。 1台を打ち終える時間(配車間隔 = 積載量 ÷ 打設速度)を目安に、生コン工場と配車ペースを打ち合わせると、現場での待機や打継ぎの発生を抑えられます。

台数・時間はあくまで計画の目安

積載量はプラント・車両で幅があるため発注前に必ず確認してください。運搬時間は距離・渋滞・現場待機で変動します。夏場(25℃超)は打込み限度が90分に短くなるため、遠方プラントや大量打設では分割・増車・遅延剤などの対策を検討します。

よくある質問