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土木・建設

鉄筋数量計算

鉄筋径・使用長さ・定尺から注文本数・重量・端材ロス率を自動算出。

次はこんな計算どうですか?

この計算と合わせて使われることが多いツールです

解説

鉄筋工事では、配筋図から必要な鉄筋の径・長さ・本数を読み取り、 実際に発注する定尺鉄筋の本数と鉄筋重量を算出する必要があります。 本ツールでは、鉄筋径・使用長さ・必要本数・定尺を入力するだけで、 注文本数・注文重量・端材ロス率を自動で計算できます。

鉄筋の単位重量は JIS G 3112 で規定されており、 SD295A・SD345・SD390 など鋼種が異なっても同じ径であれば同一です。 本ツールでは D6〜D51 まで全径の単位重量を内蔵しています。

定尺本数・注文重量の計算式

鉄筋は製鉄所から「定尺」と呼ばれる決まった長さで出荷されます。 現場で必要な長さに切り分けて使用するため、1 本の定尺から何本取れるかを計算し、 必要な定尺の本数を求めます。

計算の流れ

具体例:D13、使用長さ 1.8m、必要本数 100本、定尺 6.0m の場合

ステップ計算内容具体例
1. 取り本数定尺 ÷ 使用長さ(切り捨て)6.0 ÷ 1.8 = 3.33… → 3本
2. 注文本数必要本数 ÷ 取り本数(切り上げ)100 ÷ 3 = 33.3… → 34本
3. 使用重量単位重量 × 使用長さ × 必要本数0.995 × 1.8 × 100 = 179.10 kg
4. 注文重量単位重量 × 定尺 × 注文本数0.995 × 6.0 × 34 = 202.98 kg
5. 端材ロス注文重量 − 使用重量202.98 − 179.10 = 23.88 kg(11.8%)

鉄筋の定尺とは? 種類と選び方

鉄筋の定尺は製鉄所の製造ラインによって決まっており、 一般的に以下の長さが流通しています。 使用長さに対して最適な定尺を選ぶことで、端材ロスを最小化しコストを抑えられます。

定尺主な用途備考
3.5m・4.0m短尺材、住宅基礎、スターラップ小規模工事・加工場在庫が多い
5.0m・5.5m住宅・小規模建築の主筋・配力筋取り回しやすく汎用性が高い
6.0m最も一般的。RC 造全般流通量最多、納期・価格面で有利
7.0m・7.5m中規模建築の梁主筋・柱主筋継手箇所を減らせるメリット
8.0m〜10.0m大型構造物、長スパン梁、橋梁運搬制限に注意(車両制限令)

定尺 6.0m から 1.5m を切り出す場合は 4 本取れてロス率 0% ですが、 1.8m なら 3 本しか取れずロス率 10% になります。 使用長さに合った定尺を選ぶことで、材料費を大幅に削減できることがあります。

ロス率の目安と削減方法

鉄筋のロスとは、定尺から必要な長さを切り出した後に残る端材のことです。 端材が短すぎて他の部材に転用できない場合、廃棄となり材料費・処分費の両面でコスト増につながります。 一般的に、鉄筋工事のロス率は3〜8% 程度です。

ロス率ケース
3% 以下定尺に対して割り切れる長さが多い、端材の転用が効く場合
3〜5%一般的な RC 造建築。標準的な見積りで使用される値
5〜8%複雑な配筋パターン、短尺材が多い、曲げ加工が多い場合
8% 超特殊形状の構造物、異形部が多い場合。定尺の見直しを検討

鉄筋径別の単位重量一覧(JIS G 3112)

鉄筋コンクリート用棒鋼の単位重量は JIS G 3112 に規定されています。鋼材重量計算では H 形鋼や山形鋼なども含めた重量計算が可能です。

鉄筋径公称直径 (mm)公称断面積 (mm²)単位重量 (kg/m)
D66.3531.670.249
D109.5371.330.560
D1312.7126.70.995
D1615.9198.61.56
D1919.1286.52.25
D2222.2387.13.04
D2525.4506.73.98
D2928.6642.45.04
D3231.8794.26.23
D3534.9956.67.51
D3838.111408.95
D4141.3134010.5
D5150.8202715.9

使用長さ(展開長)の求め方

本ツールで入力する「使用長さ」は、加工後の鉄筋の展開長です。 フック付き鉄筋や曲げ加工がある場合は、曲げ伸ばした全長を入力してください。

  • ストレート(直線) — 設計図に記載された長さをそのまま入力
  • フック付き — 直線部分 + フック余長(6d + 40mm 程度)を含めた全長を入力
  • L 型・U 型曲げ — 曲げ部分を含む展開長を入力。加工帳や CAD 図面から確認

施工管理技士試験と鉄筋の数量計算

鉄筋重量の計算は、2 級建築施工管理技士の学科試験(第一次検定)および実地試験(第二次検定)で頻出です。 単位重量を用いた重量算出、定尺からの取り本数計算、ロス率の考え方が問われます。 1 級建築施工管理技士や 2 級土木施工管理技士でも同様の知識が必要です。

試験区分頻度関連する出題内容
2 級建築施工管理技士高い鉄筋の加工(定尺・切断)、単位重量、かぶり厚さ、継手
1 級建築施工管理技士中程度施工計画の数量積算、品質管理(配筋検査)、発注管理
2 級土木施工管理技士中程度RC 構造物の配筋、鉄筋の種類(SD295A/SD345)、重ね継手

本ツールで定尺からの取り本数や端材ロスの計算を繰り返し練習することで、 試験で問われる数量計算の感覚を身につけることができます。

注意事項

  • 本計算は概算であり、実際の発注数量は配筋図・加工帳に基づく正式な積算が必要です。コンクリート・型枠計算と併せて躯体工事の数量を把握できます。
  • 継手(重ね継手、機械式継手、ガス圧接継手)の重量・本数は別途考慮してください。
  • スペーサー、結束線、組立筋などの付属品は含まれていません。
  • 端材を他の部材に転用できる場合は、実際のロス率はさらに低くなります。
  • 長尺材(8m 超)は道路運搬の制限があるため、搬入経路の確認が必要です。

よくある質問