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LAN配線長計算

MDF/IDFからの配線ルートと距離を入力し、UTPケーブルの必要長・本数を算出。100m制限チェック。

次はこんな計算どうですか?

この計算と合わせて使われることが多いツールです

解説

LAN配線長計算は、 TIA/EIA-568規格に基づきUTPケーブルの配線長が規格上限を超えないかを事前に確認するための計算です。 イーサネットではチャネル長100mの制限があり、水平距離・垂直距離・パッチコード・余長を合算して 規格内に収まるかを検証します。

100mを超える配線は通信エラーや速度低下の原因となるため、 設計段階で配線長を正確に算出し、必要箱数の積算まで行うことが重要です。

計算式

TIA/EIA-568規格に基づき、UTPケーブルの配線長は以下の2段階で算出します。

パーマネントリンク長 = 水平距離 + 垂直距離 + 余長
チャネル長 = パーマネントリンク長 + パッチコード(機器側) + パッチコード(端末側)

パーマネントリンク長は建物に固定される配線区間、チャネル長は端末間の全経路を指します。 それぞれに規格上限が定められています。

100m制限(TIA/EIA-568規格)

イーサネットの信号減衰を許容範囲内に収めるため、配線長には以下の上限が設けられています。

区間上限対象範囲
チャネル長100m端末間の全経路
パーマネントリンク長90m固定配線区間(壁内・天井裏)
パッチコード合計10m両端のパッチコード(機器側+端末側)

※ パッチコード10mは機器側・端末側の合計値です。一般的に機器側5m+端末側5m以内に収めます。

各項目の解説

水平距離

MDF(主配線盤)やIDF(中間配線盤)のパッチパネルから、 フロアの情報コンセント(アウトレット)までの水平方向の配線距離です。 実際の配線経路は直線ではなく、天井裏や壁内を経由するため、 図面上の直線距離より長くなります。

垂直距離・立ち上がり

フロア間の立ち上がりや、天井裏からの下がり、床下からの立ち上がりなどの 垂直方向の距離です。多層階建物ではIDFの配置階によって大きく変動します。

パッチコード

機器側はMDF/IDF内のパッチパネルからスイッチまで、 端末側は情報コンセントからPC等の端末までの接続ケーブルです。 両端合計で10m以内に収める必要があります。

余長

配管内の曲がり、天井裏の引き回し、将来のレイアウト変更に備えた余裕分です。 一般的に1〜3m程度を見込みます。 余長を取りすぎるとパーマネントリンク長の90m制限を圧迫するため、 バランスを考慮して設定します。

必要箱数

UTPケーブルは通常305m(1,000フィート)巻きで販売されます。 パーマネントリンク長 × 本数から総延長を算出し、必要箱数を求めます。 端数は切り上げ、予備として5〜10%の余裕を見込むのが実務上の慣行です。

注意点

  • 100m超過時のリスク: 100mを超えるとイーサネットの仕様上、通信エラーや速度低下が発生する可能性があります。
  • 10GBASE-T(Cat6A)の注意: 10GBASE-Tではエイリアンクロストークの影響があり、 余裕を持った設計が推奨されます。
  • 現場実測の重要性: 実際の配線経路は直線ではないため、図面上の計算値はあくまで目安です。 現場での実測値を優先してください。

本計算は設計段階での概算を目的としています。 施工時には現場の配線ルートに沿った実測を行い、最終的な配線長を確定してください。

よくある質問