緯度経度変換
世界測地系(WGS84)と日本測地系(旧)の相互変換、10進数(DD)と度分(DDM)の形式変換を行います。
次はこんな計算どうですか?
この計算と合わせて使われることが多いツールです
解説
概要
世界測地系 (WGS84) と日本測地系 (旧測地系 / Tokyo Datum) の座標を相互に変換します。
また、10進数形式 (DD) と度分形式 (DDM) の相互変換も行います。
変換方式について
測地系変換の計算ロジック (3パラメータ法)
本ツールでは、緯度経度を一度「3次元直交座標 (X, Y, Z)」に変換し、中心位置をずらしてから再度緯度経度に戻す手法を採用しています。
この計算には、以下の定数と計算式を使用しています。
1. 楕円体定数
- WGS84 (GRS80): a = 6378137.0 m, 1/f = 298.257223563
- 日本測地系 (Bessel): a = 6377397.155 m, 1/f = 299.152813
2. 座標変換パラメータ (Tokyo → WGS84)
地球の中心位置のズレを補正するパラメータです。
ΔY = 507.337 m
ΔZ = 680.507 m
3. 計算プロセス
- 地理座標 (Lat, Lon) → 3次元直交座標 (X, Y, Z)
N = a / √(1 - e²sin²φ)
X = (N + h) cosφ cosλ
Y = (N + h) cosφ sinλ
Z = {N(1 - e²) + h} sinφ - 座標系の平行移動 (Datum Shift)
X_wgs = X_tokyo + ΔX
Y_wgs = Y_tokyo + ΔY
Z_wgs = Z_tokyo + ΔZ - 3次元直交座標 (X, Y, Z) → 地理座標 (Lat, Lon)
逆変換は反復計算を用いて、収束するまで緯度(φ)を計算します。
形式変換の計算式
DD (10進数) → DMS (60進数):
35.6895° の場合
度 = 35
分 = 0.6895 × 60 = 41.37 → 41分
秒 = 0.37 × 60 = 22.2秒
DMS (60進数) → DD (10進数):
35° 41' 22.2" の場合
DD = 35 + (41 ÷ 60) + (22.2 ÷ 3600) ≒ 35.6895
👀 なぜ測地系で「ズレ」が生じるのか?
日本測地系 (旧) は、明治時代に構築された基準で、「ベッセル楕円体」を採用しています。 当時の技術では地球の中心を正確に特定できなかったため、日本の地形に最適化するように「天文測量」で基準点を決めました。
一方、世界測地系 (WGS84) は、GPS衛星などの宇宙測地技術を用いて、「地球の重心」を原点として構築された世界共通の基準です。
この「原点の違い」により、同じ場所でも北西に約400m〜450mのズレが生じます。
このため、古い図面(日本測地系)の座標をそのままGoogleマップ(世界測地系)に入力すると、全然違う場所が表示されてしまいます。
📐 座標形式の比較 (10進数 vs 度分秒)
10進数 (DD)
例: 35.6895°
- メリット
- 計算機で扱いやすい。Google MapなどのWebサービスで主流。
- デメリット
- 直感的に距離感がつかみにくい(0.001度は約111m)。
度分秒 (DMS)
例: 35° 41' 22.2"
- メリット
- 「1秒=約30m」といった距離感がつかみやすい。公的な測量成果や海図で標準。
- デメリット
- 計算が複雑(60進数)。入力の手間が多い。
免責事項: 本ツールの変換結果は簡易計算によるものです。土地境界の確定や高精度な測量業務には、国土地理院の成果または「TKY2JGD」をご利用ください。