規格・資料

ワイヤロープ 破断荷重・玉掛け使用荷重早見表(6×24・6×37)

玉掛け用ワイヤロープ 6×24 A種・6×37 A種の呼び径ごとの破断荷重(kN・t)と、クレーン等安全規則の安全係数6で割った基本使用荷重を、構成ごとの表で一覧。JIS G 3525 準拠。構成をまたいで選んだロープを並べて比べられる比較表・並べ替え・CSV書き出し・URL共有に対応。登録不要・端末完結。

表示する項目の列

表の左端「比較」列のにチェックを入れると、構成をまたいで並べて比べられます(最大6件)。数値はタップでコピー · 列は見出しのでまとめてコピー

6×24 A種

JIS G 352513
6×24 A種の呼び径ごとの破断荷重(kN・t)と、安全係数6で割った基本使用荷重(JIS G 3525/クレーン等安全規則 第213条)
比較
6mm
8mm
9mm
10mm
12mm
14mm
16mm
18mm
20mm
22mm
24mm
28mm
30mm
各ストランドに繊維心をもつ汎用構成で、玉掛け・船舶・水産など広く使う。破断荷重は種別 A種(素線公称引張強さ 1620 N/mm²)の裸ロープの値。摩耗・腐食・キンク・素線切れがあると破断荷重は下がるため、使用の可否は点検で判断すること。

6×37 A種

JIS G 352514
6×37 A種の呼び径ごとの破断荷重(kN・t)と、安全係数6で割った基本使用荷重(JIS G 3525/クレーン等安全規則 第213条)
比較
6mm
8mm
9mm
10mm
12mm
14mm
16mm
18mm
20mm
22mm
24mm
26mm
28mm
30mm
素線が細く本数が多い(37本)ぶん柔軟で、小径シーブやフック回りの曲げ疲労に強く、クレーンの巻上げ索などに多用される。同じ呼び径では鋼断面積が大きいぶん 6×24 よりわずかに破断荷重が高い。値は A種(1620 N/mm²)の裸ロープ。

この早見表について

ワイヤロープ 破断荷重・玉掛け使用荷重早見表は、玉掛けで使うワイヤロープを構成ごとの表に分けて、呼び径ごとの破断荷重(kN・t)と、安全係数6で割った基本使用荷重を計算せずに引ける表です。収録は 6×24 A種(13径)と 6×37 A種(14径)。破断荷重は JIS G 3525、安全係数はクレーン等安全規則によります。索引から目的の構成へ直接移動でき、破断荷重や基本使用荷重での並べ替え、列の表示切替に対応。数値はタップでコピー、構成をまたいで選んだ行は比較表に並べて CSV 書き出しと URL 共有ができます。登録不要・端末完結です。

吊り荷重・吊り角度・本数から必要なワイヤロープ径を選びたい場合は、この表ではなく計算機を使ってください。本表の基本使用荷重は「1本のロープを垂直に使う」場合の値です。角度や本数がある実際の玉掛けでは張力が変わるため、条件を入れて必要径を自動選定する 玉掛けワイヤー選定が対応します。

基本使用荷重は破断荷重を安全係数6で割った値

玉掛け用ワイヤロープは、破断荷重そのままでは使えません。クレーン等安全規則 第213条は、玉掛け用ワイヤロープの安全係数を6以上と定めています(安全係数=切断荷重 ÷ かかる荷重の最大値)。本表の基本使用荷重は、この規定に沿って破断荷重を6で割った値です。

基本使用荷重 = 破断荷重 ÷ 6

たとえば 6×24 A種 10mm は破断荷重 49.3kN(約5.03t)なので、基本使用荷重は約0.84t です。これは1本のロープを垂直(ストレート)に使う場合の目安で、吊り角度や本数がつくと1本にかかる張力が増えるため、そのぶん余裕を見る必要があります。

安全係数は用具で異なります。玉掛け用ワイヤロープは6以上ですが、玉掛け用フック・シャックルは5以上(第214条)、玉掛け用つりチェーンは条件により4以上または5以上(第213条の2)です。クレーンの巻上げ用ワイヤロープは玉掛け用とは別の規定で規制され、根拠条文が異なります。本表は玉掛け用ワイヤロープを対象にしています。

破断荷重は kN が正、トンは参考

JIS G 3525:2013 は破断荷重をキロニュートン(kN)で規定しています。現場で慣用される「トン(t・tf)」は参考の換算値で、1tf = 9.80665kN(実務では 1t ≒ 9.8kN)で換算します。本表は kN を主とし、トンを参考として併記しています。

トン換算を誤ると危険側の間違いになります。1tf を約8.6kN として割るような誤った換算をすると破断荷重が約14%大きく出てしまい、実際より細いロープを「使える」と誤判定します。本表とペアの計算機は、JIS G 3525 とメーカー規格表を複数照合した正しい値を用いています。

6×24 と 6×37 の違い

数字は「ストランド(子縄)の数 × 1ストランドあたりの素線数」を表します。6×24 は6本のストランドが各24本の素線で構成され、6×37 は各37本です。6×37 は素線が細く本数が多いぶん柔軟で、小径のシーブ(滑車)やフック回りでの曲げ疲労に強く、クレーンの巻上げ索などに多く使われます。

同じ呼び径では、鋼の断面積が大きい 6×37 のほうが 6×24 より破断荷重がわずかに高くなります(10mm で約8%)。どちらも玉掛けに使え、種別 A種は素線の公称引張強さ 1620 N/mm² を指します。柔らかさが要る用途は 6×37、汎用は 6×24 が目安です。

吊り角度と本数で、必要な破断荷重は変わる

2本以上で吊ると、ロープの開き角度が大きいほど1本にかかる張力が増えます。これを張力係数で表します。

1本あたり張力 = 吊り荷重 × 張力係数 ÷ 本数

張力係数は 0°(垂直)で1.00、60°で1.155、90°で1.414、120°では2.00 と急に増えます。60°以内での使用が推奨で、それを超えると同じ荷でも必要な破断荷重が跳ね上がります。本表で基本使用荷重を把握したうえで、実際の角度・本数を反映した必要径は 玉掛けワイヤー選定で確認してください。

収録範囲と関連ツール

破断荷重は JIS G 3525:2013 の 6×24 A種・6×37 A種(いずれも裸ロープ)の表値、安全係数はクレーン等安全規則 第213条によります。破断荷重は 6×24 の値を 玉掛けワイヤー選定と正本データで共有しています。IWRC(心綱にワイヤロープを使う高強度品)やめっきロープ、クレーンの巻上げ索は種別・安全係数の扱いが異なるため本表には含めていません。

本表は規格・法令の値を参照しやすくまとめたもので、玉掛け作業の安全を保証するものではありません。摩耗・腐食・キンク・素線切れがあると破断荷重は低下します。玉掛け作業は有資格者(玉掛け技能講習修了者等)が、ロープの点検と最新の規格・法令の確認のうえ行ってください。