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現場・施工管理

玉掛けワイヤー選定

吊り荷重・吊り角度・ワイヤー本数から必要なワイヤーロープ径を選定。安全係数6以上を確認。

解説

玉掛けワイヤーロープの選定方法について

計算式

玉掛けワイヤーロープの選定は、吊り荷重・吊り角度・ワイヤー本数から1本あたりの張力を求め、 安全係数を掛けた必要破断荷重以上のワイヤーロープを選定します。

張力係数 = 1 / cos(θ/2)

1本あたり張力 T = W × 張力係数 / n

必要破断荷重 = T × 安全係数

各項目の解説

  • 吊り荷重 W (t):
    吊り上げる荷物の質量です。荷物の実重量に玉掛け用具の重量を加えた値を使用します。
  • 吊り角度 θ (度):
    2本以上で吊る場合のワイヤーロープ間の開き角度です。 角度が大きくなるほど各ワイヤーにかかる張力が増加します。 60°以内での使用が推奨されています。
  • 安全係数:
    クレーン等安全規則第213条により、玉掛け用ワイヤーロープの安全係数は6以上と定められています。

張力係数の目安

吊り角度張力係数備考
1.000垂直吊り
30°1.035
45°1.082
60°1.155推奨上限
90°1.414
120°2.000危険

JIS規格 ワイヤーロープ破断荷重 (6×24 A種)

ロープ径 (mm)破断荷重 (t)
62.06
83.67
94.64
105.73
128.25
1411.2
1614.6
1818.5
2022.8
2227.6
2432.9
2844.7
3051.4

注意点

  • 本計算は理論値であり、実際の玉掛け作業における安全を保証するものではありません。
  • ワイヤーロープの摩耗・腐食・キンク等の損傷がある場合は、破断荷重が低下します。使用前に必ず点検してください。
  • 3本吊り・4本吊りの場合、荷重が均等にかからない可能性があるため、実務では2本で全荷重を支える前提で計算することがあります。
  • 玉掛け作業は有資格者(玉掛け技能講習修了者等)が行ってください。