規格・資料

接地工事の種類早見表(A・B・C・D種の接地抵抗値・接地線サイズ)

A種・B種・C種・D種の接地工事について、規定の接地抵抗値(A/C種10Ω・D種100Ω・0.5秒遮断で500Ω緩和)・接地線の最小太さ・適用対象を種別ごとの表で一覧。電気設備技術基準の解釈 第17条ほかに準拠。B種のR=K/Ig係数(150/300/600)と、C・D種の過電流遮断器の定格別 接地線サイズ選定表(内線規程1350-3表)も収録。並べ替え・比較・CSV書き出し・URL共有に対応。登録不要・端末完結。

接地抵抗値・接地線の最小太さは電技解釈 第17条の基準値。C・D種の接地線サイズ(過電流遮断器の定格別)と B種の係数 K は下の解説の表で引けます。
接地工事の種類(A種・B種・C種・D種)ごとの規定接地抵抗値・接地線の最小太さ・適用対象の早見表。電気設備技術基準の解釈 第17条ほか。
比較
適用対象
接地線の最小太さ
A種接地高圧・特別高圧機器の鉄台・金属外箱、避雷器10Ω以下直径 2.6mm 以上の軟銅線(避雷器用は 14mm² 以上)
B種接地高圧/特別高圧と低圧を結合する変圧器の中性点(または1端子)R=K/Ig直径 4mm 以上の軟銅線(高圧電路)
C種接地300V を超える低圧電気機械器具の鉄台・金属外箱10Ω以下直径 1.6mm 以上の軟銅線
D種接地300V 以下の低圧電気機械器具の鉄台・金属外箱100Ω以下直径 1.6mm 以上の軟銅線

この早見表について

接地工事の種類早見表は、電気設備技術基準の解釈(電技解釈)第17条が定めるA種・B種・C種・D種の接地工事について、規定の接地抵抗値・接地線の最小太さ・適用対象を種別ごとに引ける表です。どの機器にどの種別を施すか、抵抗値はいくつ以下かを、計算せずに確認できます。登録不要・端末完結です。

数値を入れて計算したい場合は計算機を使ってください。土壌抵抗率や接地棒の本数から接地抵抗を求めるなら 接地抵抗計算、過電流遮断器の定格から接地線サイズを選ぶなら 接地線サイズ選定が対応します。

どの種別を施すかは、電圧区分で決まる

接地工事の種類は、機器の使用電圧と種類で決まります。高圧・特別高圧の機器の鉄台・金属外箱にはA種、300V を超える低圧機器にはC種、300V 以下の低圧機器にはD種を施します(電技解釈 第29条 29-1表)。B種は毛色が異なり、高圧/特別高圧と低圧を結合する変圧器の中性点(または1端子)に施して、混触時に低圧側の電位上昇を抑えるものです(第24条)。

避雷器にはA種接地を施します。C種とD種は「300V 超か以下か」の違いで、接地線の太さは同じ、抵抗値の基準だけが 10Ω と 100Ω で異なります。

接地抵抗値と、500Ωまでの緩和

A種・C種は 10Ω 以下、D種は 100Ω 以下が基準です。ただし C種・D種には緩和があり、低圧電路に地絡を生じたときに 0.5 秒以内で自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器など)を施設する場合は、500Ω 以下まで許容されます。本表には基準値(10/100Ω)を載せています。実際の設計では、漏電遮断器の有無で適用できる上限が変わる点に注意してください。

B種の抵抗値は固定値ではなく計算式

B種だけは「◯Ω以下」と固定されておらず、変圧器の高圧側電路の 1 線地絡電流 Ig から計算します。

RB = K ÷ Ig(Ig:高圧側電路の1線地絡電流 [A])

係数 K は、高圧側を自動遮断する装置の有無と遮断時間で変わります。

高圧側の遮断条件係数 K
通常(自動遮断装置なし)150
1秒超〜2秒以内に遮断300
1秒以内に遮断600

300・600 の緩和は、低圧側の対地電圧が 150V を超えた場合に、その時間内に高圧側電路を遮断する装置を設けるときに適用されます(電技解釈 第17条)。

接地線のサイズ ― 最小太さと、定格別の選定表

本表の「接地線の最小太さ」列は、電技解釈 第17条が定める機械的強度の下限です(A種は直径2.6mm、B種は4mm、C・D種は1.6mm 以上の軟銅線)。一方、C種・D種で実際に太さを選ぶときは、機械的強度だけでなく過電流遮断器の定格電流に応じたサイズを内線規程 1350-3表で選びます。

過電流遮断器の定格電流銅接地線サイズ
20A 以下2 mm²
30A 以下2 mm²
60A 以下3.5 mm²
100A 以下5.5 mm²
150A 以下8 mm²
200A 以下14 mm²
400A 以下22 mm²
600A 以下38 mm²
800A 以下60 mm²
1000A 以下60 mm²
1200A 以下100 mm²

理論的な最小断面積は A = 0.052 × In(In:過電流遮断器の定格電流)で求められます(内線規程 資料1-3-6。周囲温度30℃・故障電流=定格の20倍・0.1秒遮断・許容温度150℃が算定条件)。式の理論値より表の値が太いことがあり、その場合は表値を採用します。定格から自動で選定するなら 接地線サイズ選定 が便利です。

本表の A種に併記した「避雷器用は 14mm² 以上」は、電技解釈のA種一般値(直径2.6mm)ではなく、避雷器のA種接地線に対する高圧受電設備規程(1160-2表)の値です。電技解釈第17条が定めるA種の最小は直径2.6mm以上の軟銅線で、避雷器の接地線だけ別に太さが求められます。

関連ツール

本表は電気設備技術基準の解釈(第17条ほか)および内線規程の規定値を参照しやすくまとめたもので、設計・施工の判断を代替するものではありません。低減措置の適用条件や特別高圧の扱いは条文で確認し、最終的な接地の設計は有資格者の判断で行ってください。