規格・資料

ダクトサイズ早見表(丸・矩形の風量・相当径)

丸ダクト(スパイラル)φ100〜1500と矩形ダクト18例について、相当径De・断面積・各風速(3・5・8m/s)で流せる風量を、形状ごとの表で一覧。矩形の相当径はHuebscher/ASHRAEの式、推奨風速はSHASE-S 010準拠。丸・矩形をまたいで選んだダクトを並べて比べられる比較表・並べ替え・CSV書き出し・URL共有に対応。登録不要・端末完結。

表示する項目の列

表の左端「比較」列のにチェックを入れると、丸・矩形をまたいで並べて比べられます(最大6件)。数値はタップでコピー · 列は見出しのでまとめてコピー

丸ダクト(スパイラル)

スパイラル慣行寸法28
丸ダクトの呼び径ごとの相当径・断面積と、各風速(3・5・8 m/s)で流せる風量の目安(スパイラルダクト慣行寸法/一部 JIS A 4009)
比較
φ100
φ125
φ150
φ175
φ200
φ225
φ250
φ275
φ300
φ350
φ400
φ450
φ500
φ550
φ600
φ650
φ700
φ750
φ800
φ850
φ900
φ950
φ1000
φ1100
φ1200
φ1300
φ1400
φ1500
径は既製スパイラルダクトの慣行寸法(一部 JIS A 4009)。丸ダクトの相当径は呼び径そのもの。既製スパイラルダクトは概ね φ1000〜1250 までで、φ1300 以上は溶接・はぜ折りの製作丸ダクト(規格外)か矩形ダクトになるのが実務。風量は断面積×風速×3600 で、その面風速のときに流せる目安。

矩形ダクト

相当径: Huebscher式18
矩形ダクトの代表寸法ごとの相当径(丸ダクトへの換算径)・断面積と、各風速で流せる風量の目安(相当径は Huebscher/ASHRAE の式)
比較
200×200
250×250
400×200
300×300
600×200
500×250
800×200
400×400
600×300
1000×250
500×500
900×300
800×400
1200×300
600×600
1000×500
1600×400
800×800
相当径 De は「同じ風量で同じ摩擦損失になる丸ダクトの径」(Huebscher/ASHRAE の式)で、断面積を合わせた円相当径 √(4wh/π) とは別物。細長い矩形ほど De は小さくなる。同じ断面積でもアスペクト比が大きいほど圧損が増えるため、扁平は 1:4 以内が目安。風量は実断面積 w×h と風速から。

この早見表について

ダクトサイズ早見表は、空調・換気のダクトを形状ごとの表に分けて、丸ダクト(スパイラル)の呼び径・矩形ダクトの代表寸法ごとに、相当径・断面積・各風速で流せる風量を計算せずに引ける表です。収録は丸ダクト28寸法(φ100〜1500)と、矩形ダクト18例(アスペクト比 1:1〜1:4)。索引から形状へ直接移動でき、相当径や風量での並べ替え、列の表示切替に対応。数値はタップでコピー、丸・矩形をまたいで選んだ行は比較表に並べて CSV 書き出しと URL 共有ができます。登録不要・端末完結です。

風量から必要なダクトサイズを選びたい場合は、この表ではなく計算機を使ってください。本表は「寸法ごとの諸量を引く」ための表です。風量と許容風速を入れて等摩擦法で丸・矩形の寸法を自動選定し、風速・圧損・アスペクト比の適合を判定するなら ダクトサイズ計算が、前段の必要換気量は 必要換気量計算が対応します。

相当径 De は「同じ圧損になる丸ダクトの径」

矩形ダクトを丸ダクトに置き換えるときの径が相当径(等価直径)Deです。これは断面積を合わせた径ではなく、同じ風量で単位長さあたりの摩擦損失(圧損)が同じになる丸ダクトの径で、Huebscher の式(ASHRAE/SHASE で使われる)で求めます。

De = 1.3 × ((w·h)⁵ ÷ (w+h)²)1/8 = 1.30 × (w·h)0.625 ÷ (w+h)0.25

断面積を合わせた円相当径 √(4wh/π) とは別物です。たとえば 1600×400 の矩形は、相当径 De は 827mm ですが、断面積を合わせただけの円相当径は約903mm になります。細長い矩形ほど両者は離れ、De のほうが小さくなります。ダクトの圧損計算に使うのは De(等摩擦のほう)で、断面積だけを合わせた径を使うと圧損を過小評価します。丸ダクトの相当径は呼び径そのものです。

風量は断面積 × 風速で決まる

本表の風量列は、断面積にその風速を掛けた「そのダクトにその面風速で流したときの風量」です。単位をそろえると次の関係になります。

風量 Q [m³/h] = 3600 × 風速 v [m/s] × 断面積 A [m²]

たとえば φ300 の丸ダクトは断面積 約707cm²(0.0707m²)なので、風速5m/s なら 約1272m³/h、8m/s なら 約2036m³/h です。どの風速で設計するかは用途で決まります。等摩擦法による低速ダクトでは、次が一般的な推奨値です(推奨・慣行値で、騒音要求により調整します)。

系統推奨風速 m/s
事務所 主ダクト8
事務所 分岐ダクト5
住宅 主/分岐5 / 3
工場 主/分岐10 / 7
病院・録音室(静音)3
制気口(吹出口部)2

一般ダクトの風速上限は 10 m/s、単位圧力損失は 1.0 Pa/m 以下が等摩擦法の目安です。本表の風量列は 5・8 m/s を既定表示、3 m/s を列トグルで用意しています。

矩形はアスペクト比 1:4 以内に

矩形ダクトは同じ断面積でも、扁平(長辺÷短辺が大きい)になるほど周長が増えて摩擦損失が大きくなります。これは相当径 De が小さくなることに表れます。600×600(De 656)と 1200×300(De 620)は断面積が近くても De が違い、扁平な後者のほうが圧損が大きくなります。一般にアスペクト比は 1:4 以内が目安で、これを超えると圧損と製作コストの面で不利です。梁下などで扁平にせざるを得ない場合は、相当径で圧損を確認してください。

収録範囲と関連ツール

丸ダクトの径は既製スパイラルダクトの慣行寸法(一部 JIS A 4009)、矩形の相当径は Huebscher/ASHRAE の式、推奨風速・上限は SHASE-S 010「空気調和・衛生設備技術基準」等の等摩擦法の一般値です。丸ダクトの寸法データは ダクトサイズ計算と正本を共有しています。

φ1300 以上は既製スパイラルダクトの範囲外です。市販のスパイラルダクトは概ね φ1000〜1250 までで、それより大きい丸ダクトは溶接・はぜ折りの製作丸ダクトになるか、実務では矩形ダクトを使います。本表は連続性のため φ1500 まで載せていますが、φ1300 以上を丸で計画する際は製作可否と納まりを確認してください。

本表は規格・技術基準の値を参照しやすくまとめたもので、設計・施工の判断を代替するものではありません。実際のダクト設計は系統全体の圧力バランス・騒音・納まりを踏まえ、最新の規格と設計基準の確認のうえ有資格者が行ってください。