距離・面積メジャー - 使い方ガイド

国土地理院地図の上をタップして、現場の直線距離と多角形の面積をその場で計測。共有 URL と PDF 帳票に残せる現場用メジャーツール。

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使い方ガイド

距離・面積メジャーは、国土地理院地図の上を順番にタップして、 現場の 直線距離 多角形の面積 をその場で計測できるウェブツールです。 携帯電話で現地に立って敷地の外周をなぞる、PC でデスクから地番境界を測る、 どちらの使い方にも対応します。

使い道は建設現場の敷地・外周採寸に限りません。 田畑や圃場の作付け面積、林班・牧草地の広さ、駐車場や公園の区画、 川や用水路の延長、ハイキング道の距離、屋上やソーラーパネル設置面など、 地図に映る「広さ」と「長さ」を必要とするあらゆる用途に使えます。 計算結果は URL や PDF 帳票で残せるので、現場で測った値を事務所に持ち帰る、 あるいは関係者と共有することも 1 タップでできます。

タップした座標やセッションの内容はインターネットに送信されず、 すべてブラウザの内部で処理されます。基盤地図には国土地理院タイルを使うため、 商用利用や PDF への組み込みに対するライセンス上の懸念がありません。

使い方

操作は単純です。まず画面左下の 「メジャー」パネル で「距離」または「面積」モードを選びます。 距離モードはタップした順に開いた折れ線として頂点を結び、面積モードは閉じた多角形として塗りつぶします。 どちらのモードでも、地図上をタップするたびに頂点が追加され、 各辺の中点に距離値が自動でラベル表示されます。

地図上に立った 紫色の頂点ピン はそのままドラッグできます。 タップ位置を多少ずらしたいとき、境界線にぴったり合わせたいときは、 ピンを掴んで動かしてください。 操作を間違えたときは「直前を取り消す」で最後に追加した頂点だけを消せます。 「全消去」で頂点列はクリアになりますが、モード切替で消えるわけではないので、 距離モードで引いたラインと面積モードで囲んだポリゴンは別々に保持されます。

画面右上の サイドバー (☰ アイコン) には、現場名・物件名の入力欄と、URL 共有・PDF 保存ボタンがまとまっています。 現場名を入れると地図上部にラベルとして表示され、保存した PDF や共有 URL にも入ります。 URL 共有はパスワード付きの暗号化リンクにもでき、関係者以外には内容が見られません。

距離と面積の計算のしくみ

地球の表面は曲がっているため、地図のピクセル距離をそのまま m に変換しても、 広い範囲では大きな誤差になります。 本ツールは地球を平均半径 R = 6,371,008.8 m の球とみなし、 距離は Haversine の式、面積は 球面多角形の閉式 で計算しています。 これは Google Maps の距離測定や @turf/area などの主要な地図ライブラリが採用しているものと同じ水準のアルゴリズムです。

d = 2R · asin( √( sin²(Δφ/2) + cos φ₁ · cos φ₂ · sin²(Δλ/2) ) )

距離 d は 2 点の緯度 φ と経度 λ から大円上の最短距離として求まります。 多角形の面積は、各辺について次の和を取って絶対値の半分に半径の 2 乗を掛ける式で計算します (Chamberlain & Duquette, JPL 2007)。

A = (R² / 2) · | Σ (λi+1 − λi) · (2 + sin φi + sin φi+1) |

球モデルなので、地球楕円体での厳密な測地線距離 / 面積に対しては 緯度や規模に応じた小さな誤差が残ります。次の表に実用上の目安をまとめます。

規模想定の用途面積の目安誤差
〜 100 m²室外機の置き場、駐輪場 1 区画< 0.01 %
〜 1,000 m²一般住宅の敷地、小規模駐車場< 0.05 %
〜 1 ha (10,000 m²)中規模工場敷地、運動場< 0.05 %
〜 100 ha (1 km²)街区、農地圃場、林班< 0.1 %
〜 100 km²市町村中心部、湖沼、ダム湖< 0.3 %
〜 1,000 km² 超都道府県の一部、広域流域< 0.5 %
確定測量には使えません。本ツールは「地図上で見えている場所」を タップして計算するので、地番境界や筆界の法的な確定は行えません。 用地確定が必要な用途では、必ず土地家屋調査士による現地測量 (TS / GNSS) と 座標法による面積計算 (座標面積計算) を行ってください。

単位の意味と現場での使い分け

距離は m / km、面積は m² (平方メートル) / ha (ヘクタール) / 坪 から選べます。 切替は左下のパネル下段で随時できます。 1 セッションのなかで「打ち合わせ用には坪、施工計画書には m²」のように 出力単位を切り替えるだけで、内部の頂点列は同じものを使い回せます。

単位定義よく使う場面
1 m × 1 m建築面積・施工図・契約書
ha10,000 m² (100 m × 100 m)農地・林地・公有地・大規模敷地
400 / 121 m² ≈ 3.3058 m²不動産・住宅・打ち合わせ口頭値
m1 m建物外周・敷地境界・配管延長
km1,000 m幹線・通学路・配送ルート

坪は 1 尺 = 10 / 33 m の定義から導かれる正確な有理数で、 本ツールでは 400 / 121 m² として計算しています。 手入力した辺長から面積を求めたい、坪と平米を相互に換算したい場合は 平米・坪・畳数 換算 & 不整形地面積を併せて使うと便利です。三斜法 (ヘロンの公式) も含まれているので、 地図上で測れない室内の不整形面積などはこちらで扱えます。

関連ツール

距離・面積メジャーで現地の広さや延長を押さえたら、 その値を起点に下記のツールへ展開していくと作業がスムーズです。

  • 平米・坪・畳数 換算 & 不整形地面積: 辺長を手入力して三斜法 (ヘロンの公式) で面積を求めたいとき、 単位を相互換算したいときに使います。 地図に出てこない屋内寸法の面積算定に向きます。
  • 座標面積計算 (座標法): 確定測量で得た座標値から面積を厳密に算出します。 本ツールが「現場でざっくり当たりを付ける」用途なのに対し、 座標面積計算は「確定後の精算面積を出す」用途です。
  • アンテナ指向方向確認: 同じ国土地理院地図を使う姉妹 kit。 距離・面積を測ったあとに、その地点からアンテナや基地局の指向方向 (方位角) を 確認したいとき、現場名や場所をそのまま引き継いで使えます。

よくある質問